国際ジャーナル|砂の女を読んで

2009-07-28

国際ジャーナル7月号の大人のための読書案内で紹介されていた、阿部公房の「砂の女」を読んでみました。
読むのに何日かかかると思っていましたが、おもしろくて思わず一日で読み終えてしまいました。
この「砂の女」は、昆虫採集に行った男が砂丘で砂の穴底に監禁されてしまうという話です。
非日常の世界が広がり、比喩が多用される文章は時々読みにくいと感じることもありましたが、臨場感があってなんとも言えない感覚につつまれました。
そんなことはないとわかっているのに、自分の体がざらざらとした砂につつまれていくような感じがしてくるのがおもしろいです。
読む人にとっては、その感じを不快と感じてしまう人もいるかもしれません。
読後のさわやかさを求める人にはあまり向かないかもしれませんが、じわじわと後から後から不思議な感覚がこみ上げるおもしろい作品といえると思います。
この「砂の女」をはじめ、安部公房の作品は、海外でも評価が高いそうです。
この比喩でいっぱいの日本語の文章を、どのように翻訳しているのかとても気になります。
今まで阿部公房の作品は読んだことがなかったのですが、他の作品も読んでみようかなという気持ちにさせられました。
また、「砂の女」は映画にもなっているようなので、一度みて見たいと思っています。


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